MONONOFU

「いつか一緒に何かできたらいいですね」――そんな何気ない会話から始まり、10年もの構想期間を経て、ついに前田氏とのコラボレーションが実現しました。

総額一億円を超えるだんじり製作の陣頭指揮を執る前田氏。
このたび新たに立ち上げたコンセプト「携える芸術品」の第一弾として、匠オリジナルデザインの雲の彫刻を依頼しました。

長年の温めてきたアイデアが、前田氏の卓越した技術と融合し、まさに「携える芸術品」と呼ぶにふさわしい逸品になりました。

【仕様】
角飾りには前田氏にこのバッグの為にオリジナルデザインを依頼、メインを飾るにふさわしい雲の彫刻(ヒノキ)を施しています。
lining(内張)には奄美大島産の大島紬を、pocket(ポケット)には京都西陣織を使用しています。

※地車(だんじり・だんぢり)は、神社の祭礼で用いられる屋台・「山車」の一種。主に関西地方で多く見られる。大小2つに分かれた独特の破風屋根を持つ曳き山で、多くの彫刻が組み込まれ、刺繍幕や金の綱、提灯やぼんぼり、旗・幟などの装飾が施されている。主にヒノキやケヤキを用いて造られており、コマには松が用いられる。
大阪府から兵庫県南東部にかけては、だんじり(地車)といえば大屋根・小屋根(前屋根・後屋根、男屋根・女屋根と呼ぶ地域もある)からなる二段の屋根を設えた上・下地車を意味するが、大阪から離れた滋賀県や三重県、岡山県などでは、一般的には山車と呼ばれる段差のない一つ屋根で、彫刻より飾り幕による装飾を主体とした曳き屋台もだんじりと呼ばれる場合がある。なお地車を「だんじり」と読むのはあくまで俗な呼び名・当て字であり、地車の本来の読みは「じぐるま(ぢぐるま)」である。慣例的に書き言葉としては地車を用いることが多いが、地車には切妻屋根の簡素な曳き屋台や、古語では単なる四輪の運搬台車も含み、より広義的な意味を持つ。

※大島紬
奄美大島(鹿児島県)を本場生産地(発祥の地)とする絹織物で日本の民族衣装を代表する着物(キモノ)の女王と言われている、高級絹織物として着る人のステータスシンボルです。
フランスのゴブラン織、イランのペルシャ絨毯と並び、世界三大織物に数えられる。1300年程の長い歴史を持ち、着物の女王と言われている。1975年(昭和50年)に通産省が伝統的工芸品に指定した際、「絹100%である」「先染めした糸を手織りする」等、大島紬であるための条件が明確に定義された。しなやかで軽く、シワになりにくい上、後述する染色の工程で、糸に鉄分が染み込み着崩れや虫食いが起きにくいため、孫子の代まで長く使うことができるという特徴がある。また、独特の黒褐色を基調とした繊細な折柄の美しさも評価され、日本の絹織物のうちでも高級品として知られる。安い物でも一反30万円程度、最高級品になると数百万円する。

※京都西陣織
西陣織は京都がはぐくんできた高級絹織物で、多品種少量生産方式を基盤とした、先染の紋織物です。織り上がるまでには、企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経(セイケイ)、綜絖(ソウコウ)、金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に作業をしていきます。
西陣織は、平安時代から続く長い歴史を持ち、室町時代の応仁の乱を機に「西陣」という地名が付けられました。戦乱で一度は離散した織物職人たちが、西軍の陣地跡に集まり織物業を再開したことが由来。

株式会社 木彫前田彫刻
https://kiborimaedakoubou.com/

角飾り: 檜
コンチョ・目貫: silver925
口金: アルミニュウム
ハンドル・飾り: 連石鮫革巻き(エイ)
ボディ: 姫路レザー/イタリアン・レザー(牛革)
錠前: 真鍮(ブラスに金メッキ)
lining/内張: 大島紬
Pocket: 西陣織